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地上波テレビの地方局の現状からギャオの将来を占う

ギャオの広告型事業モデルの将来を占う上で、地上波テレビの地方局の現状が参考になります。実は、テレビの広告モデルが成功していると言っても、それ自体で事業として成り立っているのは大都市圏のキー局の話であって、全国に100局以上ある地方の放送局は、番組、スポンサー、補助金などの部分で、キー局に依存する形でしか経営が成り立っていません。資金力もあり、制作能力に長けているキー局制作の番組を配信してもらい、自社で獲得したローカルスポンサーをつけて放送している地方局が多いのが実情です。自社では番組の制作能力や資金がないため、東京や大阪のキー局から番組を卸してもらうわけです。逆にいうと、キー局が制作した良質で魅力ある番組でないと、スポンサーがつきにくいという事情もあります。その一方で、地方局で制作した番組にローカルスポンサーをつけて放送する例も、少ないですがあります。しかし、制作コストを負担し、自ら獲得したスポンサーをつけるこの形態は、地方局にとって非常に厳しく、大変なビジネスモデルです。そのため、この種の番組の総放送時間に占める割合は、局によって異なりますが数%〜十数%と少ないのが現状です。これが、地方局のキー局依存の構造です。ここで、ギャオのモデルを見てみましょう。自主制作番組に自分たちで獲得したスポンサーをつけて放送(配信)しているギャオは、言うなれば、いま地方局が行っている大変なビジネスモデルに挑戦しているとも考えられます。しかも、これまで誰も足を踏み入れたことのないノ不ットという未知のメディアを使っての挑戦です。開始から1年や2年ですべてがうまく運ぶ方が奇跡といえるかもしれません。前に「VODなら広告枠は無限大」というギャオのメリットを紹介しました。しかし、スポンサーがつかなければ、このメリットは空虚な絵空事です。実際、ギャオの番組を見ていると、番宣(番組宣伝)が入ることがあります。番宣というのはギャオの他番組の宣伝です。つまり、広告枠を番宣に使うということは、広告枠を埋められなかったのであれば、その分の売上をみすみす逃していることでもあるのです。
(参考情報)
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