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ショーケースにツィッギー

サックス・フィフス・アヴェニューは、一九三六年まで、頭部のついたマネキンは趣味が悪いものと考え(ていた。つまり、有名なマネキン製作者のレスター・ギャバが、シンシアという名のフィギュアをデザインするまでのことである。シンシアは張子のフィギュアだが、まるで生きているようだったので、ギャバは時々彼女をオペラにまで連れて行ったそうだ。マネキンは時代とともに変わり、六〇年代には、ショーケースにツィッギー(六〇年代に一世を風犀した伝説的モデル。子どもの頃から手足が細かったのでつけられたあだ名「ツィッギー(小枝ちゃん)」をモデル名に採用。ショートカットに細い体の個性的なルックスで、さまざまな雑誌の紙面を飾り、ミニスカートやAラインの服の大ブームを作り出した。モデル生活は六年あまりで終止符を打ったにもかかわらず、「ツィッギー・スタイル」というファッション用語に名を残すほどの存在感を示した)っぽい体型のものが並んだ。長い年月のうちによりリアルになっていった。七〇年代には乳首ができ、八〇年代には男性マネキンに股間の膨らみさえ見られるようになる。もっと肉感的なフィギュアを作ろうという試みもあった。