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気候風土による日差し・湿気と壁の関係性

ヨーロッパの住宅は、冬にはそうとう暖房をしないと、建物が冷えこんで住めなくなるものであるが、日本の冬は、北海道などの一部の地域をのぞけば、ヨーロッパの寒気とはくらべものにならないほどあたたかい。それに、冬はヨーロッパとちがって天気がよく、建物にもよく陽があたる。朝日も夕日もあたらないような北むきの建物やへやさえつくらなければ、そんなに冷えこんでこまるということにはならないはずだ。むしろ冬の寒さを助長するのは、湿気である。

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京都のジンジンと骨身にこたえる有名な「底冷え」は、むかし湖があったという山城盆地のもたらす湿気が原因している。そうかんがえると、壁はかならずしも日本の風土にあわないというのではなく、あわないのは、風とおし、すなわち換気や、陽あたりをかんがえないからで、それに細心の注意をはらえば、壁は日本の風土にも十分に適合するということになる。